第20夜 インフルエンザと湿度の管理について

川口です。
1月ですね。寒い日が続いています。
インフルエンザが流行していますね。皆さん、体調を崩していませんか?
インフルエンザウイルスは感染力も強く、症状は皆さんご存知の通り非常につらいものです。

インフルエンザ予防として、予防接種を受ける、手洗い・うがい、マスク着用、換気、規則正しい生活などは皆さん行っていると思います。

最適な湿度を保つ事も大切です!

この時期になると患者さん宅へ訪問するとよく質問される事があります。
 

Q:部屋の湿度はどれくらいにしたらいいですか?

快適な湿度は40~60%と言われています。

空気が乾燥すると喉や鼻の粘膜が乾燥し粘膜の防御反応が低下しウイルスが体に侵入しやすくなってしまいます。

部屋の湿度を上げる事でインフルエンザにかかるリスクを減らせる事がご理解頂けましたか?
またインフルエンザウイルスの感染経路は飛沫感染と接触感染です。

~飛沫感染~
感染した人が咳やくしゃみをする事で飛んだ飛沫に含まれているウイルスを他の人が口や鼻から吸い込むことで体内に入り込み感染します。

~接触感染~
感染した人が手で口を覆って咳やくしゃみをしてウイルスが手に付着します。手を洗わないままドアノブや電車のつり革などに触れます。その触れた場所にウイルスを含んだ飛沫が付着する事があります。別の人が手で触れて、そのまま鼻、口、目を触ってしまい粘膜を通じてウイルスが体内に入り込んで感染します。

ウイルスはとても軽いので少しの風で舞い込んで空気中に浮遊します。
部屋の湿度を高くするとウイルス自体に水分が付着し重くなり浮遊しづらくなるので感染のリスクを減らす事ができます!
またウイルスはくしゃみや咳で飛沫するので乾燥していると遠くまで舞ってしまいます。
湿度を適切に保つ事が意外と大切です!

Q:湿度をどうやって保つの?

市販の加湿器を使います。中には空気清浄機付きの加湿器もあります。
~加湿器が家にない場合は~
部屋に濡れたバスタオル、洗濯物を干す事でも湿度を上げる事ができます。
葉の大きい植物を置くのもいいでしょう。
根から吸収した水分を葉から蒸発させます。葉の大きい物はより水分を多く出してくれます。自然の加湿器になります。

Q:60%以上になるとどうなるの?

ダニやカビが発生しやすくなります。また汗の蒸散が妨げられ不快感が生じます。

 
まだまだインフルエンザの流行は続きます。
お部屋に湿度計を買って毎日、湿度チェックしてみてはいかがでしょうか。