2022年1月27日に本年度1回目の「第2回 Houyukai Link Lecture」を開催しました。今回は消化器センターの清水先生にレクチャーをしていただきました!
今回のテーマは。。
「ジェネラリストが考える!消化器疾患の豆知識」
消化器内科のプロフェッショナルの視点から、消化管を上部と下部に分け、症状・病態生理から治療薬の薬効薬理まで幅広くお話をしてもらいました。制酸薬の使い分けや下剤の選択の仕方などとても勉強になりました。
そして、患者さんに処方するのであれば、まず下剤を自分で試して効果を確認するという男気あふれる精神さすがです。
今回の要点
- 制酸薬にはH2RA、PPI、P-cabがある。
H2RAは立ち上がりが早いが長期投与には向かない
PPIは立ち上がりが遅いが継続投与しても効果が持続
P-cabは立ち上がりも早く効果も持続するが効果 - 便秘は器質性か機能性か、結腸通過時間が正常か長いかの2軸で考える。
- 下剤の選択は、主に常用として使用するのは塩類下剤、上皮機能変容薬、ポリエチレングリコールを選択。刺激性下剤はレスキューで使用。
- 制酸薬の投与は(誤嚥性)肺炎のリスクとなるため、漫然と投与しない。
- 制酸薬とマグネシウム製剤は併用で効果減弱する恐れがある。
荏原ホームケアクリニックでは各センター間や医師・アシスタント間の垣根を越えて、ともに成長し、良質な医療者を輩出するための取り組みをしています。その一つの取り組みとしてのHouyukai Link Lectureも2ヶ月に1回定期的に開催していく予定です。
今後もスタッフ一同高いモチベーションを持ち頑張っていきます!