第10夜 ココアを飲んで冬を乗り切りましょう!

勉強部屋を再開します。前回は夏という事もありテーマとしてサクランボを選びました。今回のテーマは手足が冷たくなる冬なので冷え性に効果がある飲み物にします。代表的な物はショウガ湯と思いますが、それ以外にも紹興酒、ホットワイン、養命酒、黒豆茶、シナモンティーなどが挙げられます。
ですが、これらは朝の忙しい時間に飲むには少し向いていません。そのような時に簡単に飲める“ココア”をお薦めします。

Q ココアにはどのような栄養素が含まれているの?

タンパク質、脂質、糖質、食物繊維、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、鉄分、亜鉛、テオブロミン、カカオマスポリフェノールが挙げられます。

豆知識①
ココアはカカオマスの種子であるカカオ豆からできています。17世紀前まではすりつぶしただけの状態で飲まれていました。その後、オランダのカスパルス・ヴァン・ホーテンがカカオマスから油脂を分離し粉末化し“ココア”と名付けて売り始めました。この時、油脂が多いとチョコレートに、油脂を少なくするとココアになります。チョコレートとココアは同じカカオマスから出来る兄弟みたいなものです。

豆知識②
☆亜鉛は主に肝臓、腎臓、歯、骨、筋肉などに存在します。新陳代謝や成長促進、酸化の抑制、インスリン合成などに関与します。不足すると味覚障害、肌荒れ、傷の治りが悪い、脱毛、発育不良、免疫力低下、性機能不全など様々な症状が引き起こされます。

ポリフェノールは皆さん聞いた事ありますよね?
ポリフェノールとは植物の光合成によって生成される植物の苦みや渋み、色素の成分となる化合物の総称で自然界に5000種類以上存在します。すべてのポリフェノールが抗酸化作用を持つために生活習慣病予防に効果的と言われています。

豆知識
活性酸素は人間の体内に存在し、外界から侵入してきた細菌やウイルスを撃退する役目を持っています。しかし活性酸素はストレス、喫煙、紫外線などの様々な要因で必要以上に体内で増加すると、体内のタンパク質、脂質、DNAなどを傷つけ、老化や生活習慣病の原因になると言われています。ポリフェノールが持つ抗酸化作用は活性酸素を除去する作用を持つため、様々な病気に対する抵抗力やアンチエイジング効果が期待されます。

Q カカオマスポリフェノールとは?

カカオマスポリフェノールとはカカオ豆の苦み成分でポリフェノールの一種です。抗酸化作用があり、悪玉コレステロール発生を抑えて血液をサラサラにすることで動脈硬化を予防します。胃のピロリ菌の増殖を予防する働きや虫歯予防の働きもあります。血行促進作用があり脂肪を燃焼させてダイエットに役立ちます。
☆この血行促進作用が冷えに効果的と言われています。☆

Q テオブロミンとは?

チョコレートやココアのほろ苦さの素でカフェインに似た成分です。自律神経調整作用や疲労回復にもなると言われています。集中力を高め学習能力を向上させます。その他には血管拡張作用、利尿効果もあります。
☆血管拡張作用があり冷えに効果があり、利尿効果もあるため高血圧予防にもなると言われています。☆

豆知識
テオブロミンを摂取する事で記憶形成を司る脳の海馬に多く含まれるたんぱく質の一種である脳由来神経栄養因子(BDNF:Brain deribed neurotrophic factor)が増えると言われています。

ポリフェノール、テオブロミンが冷えに効果があるという事がわかりましたね!まだまだ寒い日が続きます。仕事前、入浴後などにリラックス効果もあるココアを飲んで冬を乗り切りましょう!受験生の皆さんもココアを飲んで集中力を高め受験に臨みましょう!

ホットココアのイメージ